Lovers Collection

□SOUL LOVE
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みゆちゃんと同じ格好をして、同じ道を帰る。






「・・・そうしてると」

「はい?」

「及川はほんとにみゆに似てるな」

「そうですか?」

「ああ、似てる」





後藤さんが私を見て、微笑んでくれる。







"ドキン"








心臓がこれ以上ないくらい早鐘を打ってる。










私・・・後藤さんが好きなんだ・・・。










「危ない!!」







後藤さんが私を抱きしめる。







(え?え?)








「火炎瓶だ!逃げるぞ及川!!」

「はいっ」








私達の前に投げられた火炎瓶。









"パーン"








大きな音を立てて爆発する。







「・・・っつ」

「後藤さん!!」







後藤さん・・・私を庇って怪我を・・・。






「大したことない。逃げるぞ」






私を抱えるようにして逃げる後藤さん。






「待て!!」






犯人達が追ってくる。







私達は公園に逃げ込んだ。








「どこ行った?」






犯人達が近づいてくる。





(どうしよう・・・)







後藤さんが茂みの中で私をギュッと抱きしめてくれる。







「そこまでだ!!銃を捨てろ!!」







誰かの声がして覗いてみると







桂木班のみんなが犯人達を包囲していた。







「よかった・・・。みんな来てくれましたね」

「ああ。・・・それより及川。怪我ないか?」

「私は大丈夫です。それより後藤さんが・・・」

「かすり傷だ。よくあるから気にするな」

「でも・・・」

「及川も刑事ならわかるだろ?」

「は、はい・・・」










軽い出逢いは突然 運命めいたものになる

前から知ってる様な これから全てを供にするような

予感を感じていた・・・













「・・・どこか似てたんだ・・・。アイツに・・・」







私を見てふとつぶやいた後藤さん。







「あの・・・。私・・・後藤さんが好きです」




「えっ・・・?」

「まだ出逢って間もないけど・・・後藤さんの暖かみに触れる度に・・・好きになっちゃったんです」

「オレは・・・特別な存在は二度と作らないって思ってた。・・・けど・・・及川に逢って変わったみたいだ」

「後藤さん・・・」







私達はお互い見つめ合う・・・。
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