Lovers Collection
□SOUL LOVE
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それから数日後ー。
私は総理官邸に来ていた。
(さすが官邸・・・)
さっき玄関で会った官邸警備の真壁さん・・・ほうきとか持ってて面白い人だったな・・・。
なんて思っていると
桂木警部と総理、長身の超イケメンさん、可愛らしい女性に爽やかスポーツマン風のイケメンさんに中性的で綺麗めなイケメンさんにほんわかしたイケメンさんが入ってきた。
「愛菜さん。わざわざすみません」
桂木さんが頭を下げる。
「いえ、私で務まるなら精一杯やらせていただきます」
つられて私も頭を下げる。
「こちらが平泉総理大臣です。総理、こちらがみゆさんの代わりをしてくださる警視庁特命二課の愛菜及川さんです」
「愛菜さん。・・・娘のために申し訳ないと思いますが頼まれてくれますか?」
「はい。お嬢様のこと、必ずお守りします」
思わず敬礼をしてしまった。
「へぇ。お前が花井のドン臭い後輩か」
「えっ??」
長身のイケメンさんが意地悪そうな顔をして言った。
「昴さんってば。そんなこと・・・」
「オレは警護課第一係の一柳だ。花井とは同期なんだよ」
この人が花井さんから聞いたエリートな同期の一柳昴警部補か・・・。
たしか、お父さんが警視総監で自身もハーバード大卒だとか・・・。
「及川さん。大変なことをお願いして申し訳ありません」
そう言ってペコリと頭を下げるのは・・・平泉総理の娘さん、小川みゆさんだ。
「大丈夫ですよ。みゆさんのことは必ずお守りします」
「よろしくお願いします」
そして・・・この一柳警部補の婚約者。
「オレは警護課第一係の秋月です」
スポーツマン風の爽やかイケメンさん・・・
「あぁっ!!もしかして柔道オリンピックの秋月選手ですか??」
「あ・・・はい」
すごい!!秋月選手がこんなとこにいたなんて!!
「私も柔道やってるので」
現役SPとは聞いてたけど・・・総理番だったんだ。
「そうなんだ?まぁ、よろしく」
少年のように笑う秋月海司巡査部長。
「及川ちゃん。可愛いね」
「えっっ??」
・・・なんかノリが野村さんみたい。
「オレ、警護課第一係の広末そら。よろしくねー」
屈託のない笑顔・・・広末そら巡査部長。
チャラさは野村さんっぽいけど・・・この人懐っこい笑顔はなんだかホッとする。
「よろしくお願いします」
「同じく警護課第一係の藤咲です」
ほんわかした雰囲気の男性・・・でもどこかで見たことあるような・・・??
「ああっ!!アイドルの藤咲瑞貴??」
「元だけど。・・・僕のこと知ってるんだ」
知ってるもなにも・・・こんな国民的元アイドルを知らない人のほうが少ないって。
引退してSPになったって噂で聞いたけど本当だったんだ・・・。
「まさかSPだったなんて」
「驚いた?」
「そりゃ・・・まぁ」
・・・ってなんでポケットにリスがいんのよ!!
・・・やっぱ不思議な人・・・。
「私はこの班の班長をしています桂木です」
「桂木警部のお名前は存じていました。野村さんからも桐沢さんからも聞いています」
「はは。そうですか。これからしばらくよろしくお願いします」
「はい。頑張ります」