Sexual case

□LAST FILE
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「麻奈」

再度唇が深く重ね合わさると野村さんの手が胸へと届き思わず体がビクンと反応する

「・・・可愛い。病院の続き今しちゃおっか」

『え?』

病院での出来事を思い出し思わず頬が紅く染まったのが自分でもわかる

『だっ!ダメです!』

「・・・無理」

まるで悪戯っ子のように微笑むと野村さんは再び私に重なると、唇を求めながら手が私の頬を・・耳たぶを・・優しく色っぽく撫でる
弦を弾かれて音楽を奏でるように私は沿うようにして吐息を吐く

「麻奈・・好きだよ」

『私も・・・です』

絡み合う視線は互いに熱を帯びていて・・・

引かれるように唇を重ねると互いの鼓動を確かめるように抱きしめ合う


野村さんの肩越しに見えている窓の外が幻想的な茜色から、夜へのカーテンへと切り替わり始める
それはまるで優しく私達を包み隠すようだった

「愛してるよ」

耳元で囁かれなんだかくすぐったく感じながらも私はゆっくりと目を閉じた




Fin




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