Sexual case

□LAST FILE
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『堀沢さんに会って話したかったなぁ・・』

「ん?」

『桐沢さんも知らない野村さんのお話聞けたかもしれないし〜』

野村さんの顔が寂し気だからつい少しふざけてみる
けれど、返ってきたのは私への抱擁だった
後ろから抱きしめられ頬に軽くキスをされる

「だから連れてきたんだよ?俺の第2の親父に紹介するのにね」

『えっ?・・・んっ』

顎を引かれ、顔を後ろに向けられると共に深いキスが私の唇を塞ぎ、舌を捕える
絡み合うキスの濃厚さで私の体から力が抜けていく

そんな私の体を野村さんは優しくそして強く抱きしめる

「ねぇ麻奈」

『・・・はい』

「俺はとりあえず上司になるよね」

『はい』

「だけど1人の男でもあるんだ」

『はい』

野村さんが私を抱きしめる腕を更に強くするのがわかった

「俺達の仕事は危険な事が多い、ましてや2課なんて尚更・・・できるなら危険な事から離れて欲しい。
でも麻奈がこの仕事が好きなのは知ってる。見ててわかる・・・だからお願い、今回みたいに無茶はしないでくれ」

『野村さん・・・』

野村さんの顔が私の肩に埋もれる
私はそんな野村さんの頭に自分の頭をそっと重ねた
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