Sexual case
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『堀沢さんに会って話したかったなぁ・・』
「ん?」
『桐沢さんも知らない野村さんのお話聞けたかもしれないし〜』
野村さんの顔が寂し気だからつい少しふざけてみる
けれど、返ってきたのは私への抱擁だった
後ろから抱きしめられ頬に軽くキスをされる
「だから連れてきたんだよ?俺の第2の親父に紹介するのにね」
『えっ?・・・んっ』
顎を引かれ、顔を後ろに向けられると共に深いキスが私の唇を塞ぎ、舌を捕える
絡み合うキスの濃厚さで私の体から力が抜けていく
そんな私の体を野村さんは優しくそして強く抱きしめる
「ねぇ麻奈」
『・・・はい』
「俺はとりあえず上司になるよね」
『はい』
「だけど1人の男でもあるんだ」
『はい』
野村さんが私を抱きしめる腕を更に強くするのがわかった
「俺達の仕事は危険な事が多い、ましてや2課なんて尚更・・・できるなら危険な事から離れて欲しい。
でも麻奈がこの仕事が好きなのは知ってる。見ててわかる・・・だからお願い、今回みたいに無茶はしないでくれ」
『野村さん・・・』
野村さんの顔が私の肩に埋もれる
私はそんな野村さんの頭に自分の頭をそっと重ねた