Sexual case
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「あ、麻奈ちゃんなんですがさっき1課の糸井課長と徳田さんに連れ出されたんです」
「は?また何かしでかしたのか?」
「また1課の手伝い?」
「アイツはよく1課に絡まれるよな」
「いじめがいがありますからね、1課も隅におけませんね」
皆言いたいことを言って笑い合う
なんだかんだと麻奈ちゃんは好かれてるんだよね
「1課は誰かに頼まれてたみたいですよ?」
「誰かに?」
「はい…そんな感じでした」
皆が頭を悩ませる所に部屋のドアがノックされる
「お疲れ様です。花井さん先日の強盗事件の鑑識結果です」
「ああ。連絡くれたら取りに行くのに…木村悪いな」
「いえ…別の課にも用がありましたので。そう言えば及川さんどうかされたんですか?」
「どうかって?」
「1課の方々に連れられて上層部の階に行ってましたから」
「上層部?」
不思議がる僕達の横で、修介さんと克之さんが顔を見合わせて難しい顔つきをする
いや、難しいというより少し青ざめたようにも見える
「…京橋さん、まさか」
「浅野さん…私も同じことを思っていました」
「なんや2人とも?」
「何か心当たりがあるのか?」
「ボスに連絡を!私達の考えが正しければ」
「及川が危険かも」
その言葉に僕は急いでボスに連絡を入れた