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□36章・間違えた想い
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―星菜side―
外から神楽の声が聞こえて、急いで外に出ていった。
すると、家の前に銀魂高校の制服がいくつも集まっているのが見えた。
少し近寄ってみると、近藤さん、土方くん、神楽、新八・・・・・・そして総悟がいる。
なんでこのメンバー?
しかも何で家の前?
それに、みんなの和の中心には・・・
「松田・・・くん?」
見覚えのある制服・・・
見覚えのある髪・・・
松田悠真、そのものだった。
「なんでこんなところに?」
すると、総悟が手に持っていたケータイを私に見せる。
「え?これ・・・私?」
画面に写っていたのは、いくつもの私の写真。
「これ、松田のケータイ。コイツ、ストーカーでさァ」
・・・ストーカー?
松田くんがストーカー?
「松田くん・・・本当なの?なんで?」
私がケータイから松田くんに視線を移すと、松田くんも私を見た。
「星菜が悪いんだよ。俺のこと、好きって言ったろ?」
――その言葉を聞いたとき、記憶の中に松田くんが映ったような気がした。