短編
□夜道に居るのは幽霊だけじゃない!
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――沖田くん、私ね、誰にも言ってない気持ちがあるの。
沖田くんのことが好き。
ふいに沖田くんが、少し近づいてきて、ドキドキする。
「俺、アンタのこと、好きかもしれやせん」
「・・・っ!///」
顔が真っ赤になってるのが分かる。
「アンタは?」
「ん?」
ドキドキして、充分に話せない。
思考回路も上手く回らない。
「アンタは、俺のことどう思ってるんですかィ?」
「ドS」
一言きっぱりと言った。
「・・・そんだけですかィ」
「ドがいくつ付くか分かんないくらいSで、腹黒で毒舌」
沖田くんが私の腕を掴んだまま、黙る。
「そして、なんか可愛く見えて、なんかかっこよくて、いざとなると優しくて
・・・・・・私の好きな人」
沖田くんの顔を見るけど、薄暗くてハッキリはしなかった。
沖田くんは、私の耳に顔を近づける。
「さっきの仕返し・・・明日からたっぷり苛めてやるから覚悟しときなァ」
-END-
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後書き