その他小説
□起こすのは
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仙道の家
ここでは今鎖姫と仙道が勉強をしている
明日までの宿題を終わらせるために
仙道は社会と建築物についてのレポート
鎖姫は数学と美術についてのレポート
「難しいねココ」
そう言って仙道に教えてもらおうと教科書を見せる鎖姫
「…そこはこの公式を使うんだ」
仙道はシャーペンで教科書に載っている公式を指す
そうか、と納得し問題を解く鎖姫
その横で肩に寄りかかり眠るスローター
時間が刻々と過ぎていき
数十分後仙道は提出用のレポートを書き終えた
「え!?もう終わったの」
仙道が終わったことに慌てる鎖姫
「お前は数学の宿題まだ終わらなねぇのか…数ページしかないのに」
そう言って自分の筆記用具やレポートをしまう
「だって見直ししとかないと」
シャーペンで同じ問題を解く
「テストじゃあるまいしそんな事したって時間の無駄にしかならない…
それにレポートも終わってないだろ」
そういうと鎖姫の肩がピクリと動く
その衝動でスローターが起きる
「あ、起こしちゃった?」
「……大丈夫」
スローターは再び寝ようとすると
「スローター、お願いがあるんだけどここからここまでのページの○付けお願いできる?」
そう言って数学の宿題と答え、赤ペンをスローターに渡す
手を合わせてお願い、と言う
「…承知」
スローターは小さく言うと膝に答えを置き○付けをはじめる
鎖姫はレポートを取り出し書き始める
「…お前自分のLBXに宿題手伝わせてるのかよ」
そう聞くと鎖姫は頭にはてなを浮かべ
「?○付けやってもらってるだけだよ」
そう答えると
黙々とペンを動かしレポートを書く
呆れる仙道
○付けを終え宿題を鎖姫に渡すスローター
スローターから宿題を受け取り
「ありがとう!」
頭を撫でる鎖姫
「………」
ターバンで顔を隠しているから顔は見えないが
頬が赤い気がする
「あれ?スローター風邪引いた、顔赤い気がするんだけど…」
そう言って顔を近づける鎖姫に対しスローターは
「……気のせいです」
「そう…ならよかった!」
スローターの言葉を聞きホッとする鎖姫
「…宿題」
そうスローターが呟くと
鎖姫は慌てて宿題をやる
仙道は
「飲みモンでも入れてくる」
そう言って机にあったグラスを持ち下に下りていく