子守唄から入る世界
□氷の上に立つように
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いつの日か君が歌っていたね。
”前髪を短くしただけで生まれ変われちゃう
そんな考え方が好きよ”
君の一番好きな歌。
君がそう歌ったから僕は前髪を短くして、
君に似合うような男に生まれ変わろうとした。
でも、もう君はいない。
”素直のままでいたいから
内緒よ恋をしたって”
僕は僕自身でいたかった、
だから君に恋したことを内緒にしてた。
”光よりも早く遠く心は飛んでいく”
僕の気持ちは光のように君に飛んで行った。
でも、僕はそれに気づいていなかった。
気づいていても君は、行ってしまった。
・・・今でも君を想っているよ。
(跳ね馬のところに行っても)