子守唄から入る世界

□風のららら
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昔よく歌っていたのを覚えてる。
確か、

”このまま時間よ止まれと
街が遠く小さく見えるよ
もう離さない 君に決めたよ”

言ってたな、
時間さえ止まれば、任務にいくことも無く、
里をから遠く離れる事も無ければ、
オレとずっと一緒にいると、もうオレから離れないと、

”寄せて返す 君への想いが
気持ちを満たす 光に変わる
拗ねていた あの頃
君と来た砂浜
いつまでも 変わらずにある”

そのままそっくりオレに言ったことあったよな。

”見つめる笑顔に
何故か急に抱きしめたくなる”

あの時、それを聞いたオレはお前を抱きしめた。
お前の笑顔を見て急に抱きしめたくなったから。
そして今、もう一度お前を抱きしめたい。

”輝いた季節に
辿り着いた未来に”

お前の好きな歌の好きなフレーズ
それは、

オレの嫌いな歌の嫌いなフレーズ

お前はもういないから、
たどり着いた未来や季節に輝きなんて無かった。

”繋いだ手 握り返した
素直な気持ちを感じて
大切な人と”

それはもう、叶わない




だって
オレが唯一愛した大切な人であるお前は
もう、



・・・いないから。
それでも、愛してる。

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