ファフナー小説

□純愛
1ページ/3ページ

北極の戦いから数日が過ぎ、島のシステムや壊れた場所の工事が着々と進んでいる。


メディカルルームでは一騎と共に無事に帰還した総士と一騎、千鶴がいた。
一騎は診察と検査の為今は眠らせていた

「遠見先生…一騎の視力はやはり…」
「えぇ…今は治療法が見つからないけど…必ず見つけてみせるわ。だから総士君、けして自分のせいだとか悲観的にならないで…」
「ですが一騎は…僕を助けるために敵と同化し……いえ…何でもありません…また一騎が目を覚ます頃に来ます…」

軽く会釈をしてメディカルルームを出て自室に戻る総士。

「…………どうしたら良いんだ…乙姫…っ…どうしたら一騎の視力は回復するんだ…っ…」

敵を同化した事によって失われつつある視力、真紅に染まってしまった一騎の瞳を見ると辛くなっていた。












「そろそろ薬が切れるころか…」

総士は作業をしていたが一旦手を止め再びメディカルルームに足を運ぶ

千鶴は居なく、部屋も静まり返っていたが…


「…か…ずき…?一騎!?一騎!?」


本来ならまだ眠ってるはずの一騎がベッドから居なくなっていた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ