ファフナー小説
□温もり
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「ありがとう一騎…僕の帰る場所を守ってくれて…」
一騎が手を差し出し、僕もその手を握りしめ、一騎を起こした
「…っ…おかえり…総士…っ」
ガバッ…!
僕達は再会と存在を確かめあうかのように抱きしめあった
「総士…総士…////本当に…ここにいるんだな…」
「あぁ…僕はここにいる」
しばらく抱き合っていると遠見とカノンが僕達に近付いてきた
「おかえり…皆城君…一騎君」
「一騎…総士…良かった………」
二人は嬉しそうな顔で僕達を見る
「ただいま…遠見、カノン……っ…」
一騎は僕から離れ一人で立とうとするが、満身創痍で疲労しきった身体でまともに立てなく倒れかける
「一騎…!」
僕は慌てて一騎を支える
「帰ろ?一騎君、皆城君、カノン…」
僕達は遠見の意見に賛成し、島に戻った
***
「うっ…………」
島に戻る前に一騎は意識を喪失させ、次に目を覚ました時はメディカルルームだった
「目が覚めたか…?まだ休んでて構わないぞ?」
「総…士……ずっと…ずっと…この日を待っていた…」
「僕もだ…一騎…ほら、まだ休んでろ…僕がそばにいるから…」
そう
言うと一騎は嬉しそうに頷き、再び目を閉じた
お互いを分かり合い、和解したた僕達はもう孤独に悩む必要はないだろう。
「ただいま…一騎…」
僕は眠る一騎の額に軽くキスをした
end