長編小説 〜第二章〜
□第二話 整頓!
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戒「いつつっ…律、ケガとか大丈夫か?」
律「戒のほうがケガひどいって!」
皆の協力による荷物の山解体で、ようやく脱出できた戒。
出てきた戒は全身に傷を負っていた。
律「私は戒が守ってくれたから大丈夫だよ、ありがとっ。」
戒「そう、か。」
雪崩のダメージは中々効いたようで、戒は少し痛そうにしている。
律は半ば不安、半ば安心した表情をしているが、戒としては律が無傷でいてくれたので良かったと思っている。
澪「しかしすごい荷物だな…」
やっと起きてきた唯が部室に来たところで、
このような事件を踏まえて、澪は提唱する。
澪「大掃除をします!」
唯「何でこんなことになったのさ…?」
『寝起き+もとからの性格』であからさまに嫌そうにする唯。
戒「こういうことが、あったからだ。」
唯「うわ!戒君ケガしてる!」
律「荷物の山が落ちたからな、こんなことにもうならないようにするためだ!」
律もどちらかと言えば掃除は嫌いだ。
三度の飯よりも。(??)
しかし、今回は自分をかばった戒が被害を受けて、律は掃除に精を出そうとしている。
唯「りっちゃんは仲間だと思ってたのに…それに音楽室の掃除当番が掃除するんじゃないの!?」
戒「倉庫には軽音部の私物ばかりだからな、掃除させるわけにいかないだろ。」
梓「というか、私物しかありませんね。」
唯「あぁ〜、私のケロ〜。」
ということで、レッツ・クリーニングタイム。
澪「だから置物をもとに戻すな!」