長編小説 〜第二章〜
□第一話 高3!
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?「みんなぁ〜、おはよ〜!」
戒「!」
律「この声は…」
梓「ムギ先輩!」
四人の後ろから追いかけてきた紬。
律「今日のお菓子はなんだろな〜♪」
戒「部活になったらの楽しみじゃないのか?」
梓「もう練習が削られるのは確定なんですね…。」
紬「まぁまぁ、今日はオーソドックスにいちごのショートケーキを持ってきました〜♪」
琴吹 紬。
ある名家のお嬢様だ。
しかし律と澪のやりとりで軽音部へ入る決意をして、良い意味で彼女は大きく運命を変え、
お嬢様でなく、一人の女の子として振る舞っている。
学校へついた四人、教室へ向かう途中に、かすかにギターの音が聞こえる。
曲は『私の恋はホッチキス』のようだ。
そう思って一同は部室へ向かう。
そしてドアを開けると、
唯「おお、カッコいい!」
立ち上がり、一定のリズムで腕を振り回しながらギターを弾く唯がいた。
戒「…何やってるんだ?」
唯「新歓ライブに向けて、必殺技の開発中!」
平沢 唯。
のほほんとした雰囲気を持った少女。
彼女もまた、軽音部で運命を大きく変えていた。