短編
□シカマル
1ページ/1ページ
木の葉の街にて
***
あー…、そろそろ言っておいたほうが良いかな。
甘味屋の前で、注文したお団子を待っていたら、シカマルに会った。任務仲間のコテツさんとイズモさんも一緒だ。
そのメンバーを見て、唐突にそう思った。
「シカマル」
「何だ?」
挨拶だけで通り過ぎようとしたところを、引き止める。
「もし相手が不死身だったら、どうする?」
「…は?」
あ、マヌケ面。
「何かしらの方法で不死身の敵がいたとして、どうやって戦う?」
「どうって…」
ちょっとだけ眉間にシワを寄せ、首を傾げている。
これはあれだ。
余計な事を考えている。
何でこんな質問をしてきたか、とか。何で自分に聞いてきたか、とか。
頭が良いと、時としてオカシナ思考の迷路に入る。
「…質問の意図がわからねぇよ」
ほらネ。
「素直に質問の内容だけ考えて欲しい」
「不死身っつってもなぁ」
頭をかくシカマルの背後で、大人二人も首を傾げていた。ちなみにコテツさんとイズモさんは役立たずデス。残念無念。
「まぁ、考えおいて」
「はぁ?」
出来上がったお団子を受けとって、後にした。
暁不死身コンビは、まだ先だ。
***
ひそかに根回し。