短編

□シカマル
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木の葉の街にて



***



あー…、そろそろ言っておいたほうが良いかな。

甘味屋の前で、注文したお団子を待っていたら、シカマルに会った。任務仲間のコテツさんとイズモさんも一緒だ。

そのメンバーを見て、唐突にそう思った。



「シカマル」
「何だ?」
挨拶だけで通り過ぎようとしたところを、引き止める。
「もし相手が不死身だったら、どうする?」
「…は?」

あ、マヌケ面。

「何かしらの方法で不死身の敵がいたとして、どうやって戦う?」
「どうって…」
ちょっとだけ眉間にシワを寄せ、首を傾げている。

これはあれだ。
余計な事を考えている。

何でこんな質問をしてきたか、とか。何で自分に聞いてきたか、とか。
頭が良いと、時としてオカシナ思考の迷路に入る。

「…質問の意図がわからねぇよ」

ほらネ。

「素直に質問の内容だけ考えて欲しい」
「不死身っつってもなぁ」

頭をかくシカマルの背後で、大人二人も首を傾げていた。ちなみにコテツさんとイズモさんは役立たずデス。残念無念。



「まぁ、考えおいて」
「はぁ?」
出来上がったお団子を受けとって、後にした。

暁不死身コンビは、まだ先だ。

***



ひそかに根回し。

 

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