小説

□今、声、繋ぐ
1ページ/4ページ



「無関心になられるぐらいならば、嫌われたい。」


俺の行動は全てそんな気持ちから来ていた。

今までのたくさんの嫌がらせ。
それは全て自己満足。
「これで無関心にはならないだろう」と。

こんな感情……どうすればいい?

いつから在った?
いつうまれた?
何故うまれた?
何故こんなに俺は……――――

―――…平和島静雄

前までの俺なら聞いただけで苛ついていた名前。
それなのに……

いつから。


この気持ちは言わない。
というか、あまり自分でもよく分かってない。
……まぁ、言ってもどうもならないんだろう。
何も変わらない。
二人が共に生きていく世界など存在しない。
有り得ない。
このままの感情でいい。
ならば………


せめて壊れないように。





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ