(drrr!! 静臨)

□素直になれる瞬間
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星月夜さんからの3000リクです。静臨です!!










「静雄、チョット来ルヨ」

俺の今日1日の日常の歯車はこの声によって外された。

「あ゛ぁ?なんだよ」
とてつもなく目立つ姿をした男、サイモンは黙ったまま俺の手をひく。

「どうしたんだよ。スシは食わねえぞ」
「寿司美味い食ういいネー。でも今それどころ違う」
「それどころ…って何があったんだ?」
ガラッ

「……え。」
「静雄、こいつ連れ帰るヨー」
そこに居たのは

ファーの付いた黒いコートを着たあいつ。
「んぁ…?シズちゃぁ…?」
すっごい酔ってる様子だった。




「おいどうしたんだよ」

別に何もしてこないので今日はキレない。
つーか…キレられない。
顔赤くして、トロンとした目でこっち見て…
可愛い奴になんか……。

臨也が座っているのは入り口に一番近いカウンター席で、うつぶせで寝ながらこっちを見てニコニコしている。

「シズちゃん…シズちゃ…」

笑顔で俺の名を呼びながら手で『来い来い』とやっている。
とりあえず隣の席に座る。

「どうした?お前が酔いつぶれるまで飲むなんて珍しいじゃねぇか」
「だって、シズちゃん最近…俺に構ってくれないんだもん」
「…!///」

Σはぁっ!?
えっ…な、何こいつ!?
今日はどうしたっ!?
何年もこいつに関わってきたが…
こんなに可愛い臨也は初めて見たぞ!?///

「えへへぇ…でもね、シズちゃんが来てくれたからね…もうね、いいのぉ…//」
「……そっか…//」

いつも素直じゃない臨也がこんな事言うなんて…
「…正直照れる……//」
「ん〜??」

…なんて言ってられない。
さっきから入り口を通る奴等がちらちらとこっちを見てくる。

若い男がじっとこっちを眺めてくる。
あぁもう、臨也がこんなにフェロモン出しまくるから…
俺が睨むと慌てて店を出て行った。

「臨也、帰ろう」
「ーん…やだぁ…」
「なんで…」
「シズちゃんと…まだ一緒に、居たい…もん」

あぁ………頭の中になんかキた。
俺馬鹿だから理性なんて言葉知らねえや、ごめんな臨也。

「じゃあ………俺んち、来いよ」
「へ…いいの?」
寝そべった状態のまま目線だけを上げて問いかけてくる。

「あぁ…いい、けど。」
「やったぁぁ!」


…ったく、俺の気も知らずにそんなに喜びやがって。
つーかいちいち無防備すぎだっつーの。
だからこそ、ひとつだけ教えておいてやるよ。

「なぁ臨也」
「ん?」





――…夜は長いんだぞ?





その直後、赤くなっていく臨也の顔が見れた。









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