Inazuma

□へらへらにへら
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「風丸、風丸風丸風丸!」
「なんなんだよ、さっきから」

無意味に人の名前を連呼するんじゃない、と頭を軽く叩かれる。あいた。

「だってなんでか呼びたくなったんだもん本能には抗えないよ」
「ほー、そりゃそりゃ」
「本当だってばー」

ふざけて頬を膨らませてみる。
するとそれを見た風丸が変な顔、なんて笑うからつられて私も笑ってしまった。にへら。

「で、なんの用事だったんだ?」
「あ、やっぱ気になる?」

まあな、と風丸は頷いて私に話の催促をする。
でもでもでも。

「ごめん、さっきも言ったけど特に用事は無いですえへ」
「なんだそりゃ」

呆れた様に風丸は言ってからまた笑って。

「あ、今の顔最高」
「いきなりなんだよ」
「いやときめいた」

と、言葉をこぼしたと同時に風丸の顔が一瞬にして赤に染まる。
耳まで赤いねと呟けばうるさいと怒られた。

「風丸かわいいね」
「うるさい、あと男にかわいいとか言うな」
「そう?じゃあごめんね」
「ん、気にすんな」

そう言って風丸はおもむろに私の頭に手を乗せて、ゆるやかに私の髪の毛を手櫛で梳いていく。
くすぐったくて少しだけ顔を歪めたらまた変な顔、と笑われた。
そしてやっぱり今日も私は。
つられて笑ってしまう訳です。にへら。


(ねえ風丸、)
(なんだよ、また意味もなく呼んだのか?)
(違うよ!えっとね)

(すき、だよ風丸)


*****

イナイレはまりました。
風丸がもう好き過ぎて頭パーンってなりそうです←

2011.03.01.

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