拍手ありがとうございます!!お礼は武市先生です!気に入ってもらえると嬉しいです(^ω^)















「…楽しいことを考えなさい。」



怖い夢を見たの。武市さん、一緒に寝てもいいですか?大丈夫、寝相はいいんです。どうしても怖いから。今日だけ、今日だけ!!







まくし立てるように言った彼女をまさか追い出せるはずもなく、ひとつの布団に入った。

どうしてこうなった。

それは、彼女が枕しか持ってこなかったからだろうか。


それでもまだ怖い怖いと泣きそうな顔で言うものだから、
「楽しいことを考えなさい。」
とだけ言って、もう寝てしまおうと思った。



悪いけど、ひとつの布団でこの気持ちを隠し通せるほど、愛に手慣れている方ではないから。




「たのしいこと?」

頭までかぶった布団を目元まで下げて、彼女は僕を見た。


正確には、僕を見ただろう。




…向き合ってなんか、眠れるわけないだろう。龍馬じゃないんだ。





「たのしいことって、例えば?」



「君がしたいことができたとか。」







「じゃ、こーゆーことです。」




ふわりと僕を包むやらかい感触。

どうしてこうなった。

それは、彼女が考えるだけでなく行動に移してしまったからか。



だから僕は、くるんと彼女に向き合って言った。



「…楽しいことを考えていなさい。」









これから僕が君にしようとしてることで、驚かないように。
(とりあえずまず、口元まで布団、下げてごらん?)




















―――――――――
読んで頂き、ありがとうございました!
よければコメントお待ちしています(^^)






[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ