復活

□伝えたいこと
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『獄寺君』

10代目


『死んじゃダメだよ』


すみません

『君は生きなきゃ!だって
俺の大事な右腕だろ?』


はい

『俺の為に、仲間の為に
――…生きて』




はい




『ありがとう…』









目を覚ますと
ボンゴレアジトにある医療室

そして 目の前にいたのは



「野球馬鹿」


山本だった


「よ、起きたか」


いつもの明るい山本とは違い
何処か苦しそうだった


「お前が寝てる間に
大変な事が起きた…

取り乱さずに聞いてくれるか?」

俺はただ無言で頷くだけだった


そして山本が口を開いた

重い 何かが 俺に のしかかった




「ツナが死んだ」



嘘だ


「お前が敵のアジトに行ってる間
ツナはミルフィオーレのボスと会っていた」


嘘だ



「その時にミルフィオーレの部下が
後ろからツナを撃ったらしい」



「…嘘だ」



信じられない
いや

信じたくない


「すぐに救急医療室に連れてかれたが
…間に合わなかった」




あぁ、それはきっと

俺と10代目が夢で話している時だ


10代目は死にそうな俺に
自分の命をくれたのか

自分を犠牲にしてまで
俺を助けたかったのか


未練しか残らねぇのに
生きてられっかよ…っ

貴方がいないと
俺が生きている意味はないんだ!



「…っ…ぃめ」


涙が止まる事はない


貴方の死に対して流す涙は
これじゃ足りない





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