稲妻11

□snow love
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雷門中からの帰り道…
僕は雪を見たんだ。

こっちも綺麗な白い雪が
降ることをつい最近知った。
北海道に比べれば
水気を含んでいるけれど
それでも白い雪で覆われた
この町を見れば、幸せになれる。


「吹雪ー!寒くないか!?」


キャプテンが、はぁーっと
手に息を掛けながら
真っ赤な顔で聞いてきた。


「うん、大丈夫だよ?
それよりキャプテンの方が
寒いんじゃないの?顔、真っ赤だよ」


「あは…、はは
寒いけどさ吹雪がいるし
帰るの勿体無いなぁ、って!」


ニコッ、と笑うキャプテンに
僕も釣られて笑う。

ぶるっと震えるキャプテンを見て
僕はマフラーを
キャプテンの首にかけた。


「吹雪!?それじゃあ
吹雪も寒いんじゃ…っ?」


「一緒につければ大丈夫だよ…」


長い長いマフラーを
二人でつけて
身を寄せ合えば、ほら
すぐに暖かくなるでしょ?


「ついでに手も繋ごう」



 
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