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□クリスマスは特別
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「なんでクリスマスまで学校来なきゃ行けないんですか」


「それは俺のセリフだ。クリスマスは家で過ごしたいよ。」


先生はすっかりぬるくなったコーヒーを飲みながらぼやいている。


今日は12月25日のクリスマス。


世間一般は楽しくクリスマスを過ごす。


なのに私は学校で補習を受けている。


普通ならば、昨日で終わりなのに私だけクリスマスも補習になってしまった。


まあ、補習中ふざけてばかりの私が悪いんだけど。


それに、補習とはいえ


クリスマスを先生と二人っきりでに過ごせるのはうれしい。




「可愛い彼女と楽しく過ごしたかったんですか?。私のせいですよねごめんなさーい」



あ、今のは可愛くなかったかも。




それに、



《ああ、そうだよ。》とか言われたら、




辛いのは自分なのに。




「おー、それは彼女がいない俺に対するいやみか?まあ俺の彼女はゲームの中にいますよーなんてな」



「わーオタクはつげーん」






何気ないやりとりのなかで先生に彼女がいないことに





心の中でガッツポーズする。





よかった。彼女いないんだ・・・






「ゲーム好きで何が悪いんだよー」






「先生なのにゲーム好きとか子供っぽいです」






うそ。子供っぽいのは私の方。






先生は大人だから私の可愛くない発言や、子供っぽい発言にも怒らないでくれる。





だからついつい思ってもいないことを言ってしまう。






「私、子供っぽい人とか嫌い。」





と言った途端に先生の表情が変わった。





さっきまでへらへらしていた先生の顔は急に真顔になって、私を見ていた。





なんかドキドキと気まずさで私は逃げ出したくなった。





怒ってる・・・?






「わ、私喉が渇いたのでジュース買ってきます」






ここから早くいなくなりたかった。






先生と目が合ってるって考えたら、心臓がパンクしそうだった。





「おい」
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