ソウルイーター長編夢

□意外な共通点
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博士のおかげで久々に熟睡できたせいか、いつになくスッキリと目が覚めた。

今でもあの事は忘れられないけれど、それでも少し私の中で渦巻いていた黒い感情が和らいだ気がした。

私の両手首には銀のブレスレットがかけられている。

これは昔母に貰ったものだ、決して外さず着けていなさいと。

私を守ってくれるお守りなのだと・・・


そんな昔のことを考えつつ朝食をとり支度をしていると、最悪なことに気がついた。


「え・・・アレがない・・・」


荷物をひっくり返して探すも見つかる様子はない。

おそらく荷物をこの研究所に運び込む再に紛失してしまったのだろう。

探すより買いに走った方がはやいと、急ぎお弁当を作り終え鞄に放り込む。

登校の準備があらかた整ったところで、カチャリと博士の寝室の扉が開いた。


「博士、おはようございます!」


寝室から出てきた博士に声をかけ、博士の分の朝食であるコーヒーとサンドイッチ・サラダを食卓に並べる。


「あぁ、おはよう。よく眠れたみたいだね。」

「はい!昨日はすみませんでした。あんなに泣くなんて・・・」


申し訳ない気持ちと、人前で大泣きしてしまったのが恥ずかしくて顔を赤く染め俯いてしまう。

博士はそんな私を見て「気にしなくていい」と言うように笑ってくれた。

今まで1人だった私は、死武専にきてから触れる人の温かさに顔が綻んでしまうのを止められなかった。


「あ、そうだ!博士の分もお弁当作ったんでよければ持っていってくださいね!

 私ちょっと学校の前に寄る所があるのでもう行きますね!!」


ふとお弁当の事と、用を思い出し、博士の分の朝食の横にお弁当の包みを置き、慌てて鞄を掴む。


「はい、行ってらっしゃい。」

「いってきまーす!!」



(武器としての興味だけだったはず・・・なんですけどねぇ・・・)
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