ソウルイーター長編夢

□何年ぶりかの涙
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「レイラ、あなたはこの部屋を使ってください。」

「有難うございます、博士」

私は今日から博士のツギハギ研究所に住まわせてもらうことになった。
私の武器としての力は、魔女に狙われやすいからだそうだ。
もともと荷物もそんなに無かった為、博士に手伝ってもらったこともあり、1回ですべての荷物を運びいれた。

運び入れた荷物を片付け終わると、外は日が落ち始め薄暗くなってきていた。
今日からお世話になる身、折角だから夕飯の用意くらいさせてもらおうと博士の部屋の戸を叩いた。

コンコンっと乾いた音が響くと、中から博士の声が聞こえてきた。

「はい、どうぞ」

「博士、失礼します。」

戸を開けると椅子に座って机に向かい、書類をパラパラとめくっている博士の姿が目に入ってきた。

「博士、夕飯の用意しようと思うんですけど、何か食べたいものありませんか?」

「おや、俺の分まで用意してくれるんですか?」

「あ、はい折角ですので♪ご迷惑でなければ・・・ですけど・・・」

「はは、普段ろくに食事も取らないくらいなんで嬉しいですよ、じゃあお願いします。
 メニューはお任せで。キッチンも冷蔵庫のものも適当に使ってください、といっても何もなかった気がしますが・・・」

「分かりました!頑張って作りますね!」

博士の確認をとりキッチンへ向かう。
キッチンには調理器具らしきものが何もなかったが、そこは幸い自分の荷物の中に大抵揃っているから良しとする。
最大の問題は冷蔵庫に食材らしきものが皆無な事。

仕方なく大急ぎで、とりあえず今日の夕飯と翌日の朝食分だけの食材を買ってくる事にした。
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