ソウルイーター長編夢
□魂の共鳴と所有権?
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博士が飛んでくる手裏剣に向かって風を斬るように左右交互に手を振り切ると、円弧の形をした光の無数の刃が飛び出した。
手裏剣を弾き飛ばし、さらにブラックスター目掛けて飛んでいく。
「うおっ!?あぶねぇ!!」
ブラックスターはギリギリの処でその場から飛びのき無事だったが、今まで立っていたであろう場所は、光の刃によって大きくえぐられ、巨大なクレーターが出来ていた。
「初めての共鳴だっていうのに・・・なんて威力なの・・・」
「あの刃、触れただけでもやばそうだな・・・」
「うわ〜、すごいねっおねえちゃん!」
「もうすごいを通り越して恐ろしいわ・・・」
「すばらしい・・・」
「よし、もういいだろう。レイラも戻っていいですよ。」
「はい。」
「なんだよ博士、もうやめちまうのかよ。」
不満そうな声を上げるブラックスター。
まだまだ動き足りなかったようだ。
つまらなそうな顔をしながらこちらへ歩いてくる。
「今回はレイラの武器の特性を見たかっただけですからね、もう十分です。」
「ど・・・どうでしたか?博士・・・」
私は不安を抱きながら、おそるおそる博士の顔を見上げた。
すると博士は・・・なんとも嬉々とした顔で私を見ていた。
「・・・・・解体したい(ヘラヘラ」
「「「「!?」」」」
「え・・・・あの・・・・?;」
その場にいた全員が焦りながら私と博士の間に入り込み、壁を作っていた。
「武器でありながら両手はフリーに使えるから魂威も打ちやすいうえに、使い方によっては飛び道具にもなり鎖での拘束もできる。ここまで利便性のいい武器は初めてですね・・・」
「ほ・・・ほんとですか?嬉しい・・・です・・・」
賛辞の言葉におもわず顔がほころんでしまう。
が、そんな私の様子はよそに、他のメンバーの顔はより青ざめていた。