コナン&まじ快
□驚きの転入生
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「快斗!青子!」
「栞この学校だったの!?」
「マジで同じクラス!?超嬉しいんですけど!!」
「嘘みたい!二人と同じ学校だったなんて!私も嬉しいよ!」
思わず三人で駆け寄り歓喜の声を上げた。
青子なんか栞の手をとり嬉しそうにはしゃいでいる。
突然の事に教室内の人間は唖然として俺達を見ていたようだ。
そこに聞こえた先生の咳払いにハッとする。
「はいはい、黒羽君に中森さんに藤吉さん。会えて嬉しいのは分かるけれど、取りあえず落ち着いて頂戴ね」
「あ・・・申し訳ありません、つい・・・」
「「すみません・・・」」
それを合図にするように俺と青子は席に戻り、栞は困ったように笑い、再度教卓の前へと歩んだ。
先生も苦笑しつつ、"仕方がないわね"と言った様子で話の続きを始めた。
「さて途中になってしまったわね、えー藤吉さんは11歳から今年の3月までロサンゼルスに居たそうです。
日本と授業の進み具合も違うと思います。皆、何かあったら助けてあげるように」
「迷惑をかけることもあると思いますが、よろしくお願いします」
「じゃあ藤吉さん、貴方の席は黒羽君の隣よ。知り合いなら丁度よかったわね、どうぞ席について」
「はい」
先生へと一礼して俺の方へと歩いてくる栞。
まさかの転入生が栞だったと言う事だけでも夢のようなのに、これから毎日隣で過ごせるのかと思うと嬉しくてたまらない。
栞が席に着き鞄を置くと、突如俺の方へと差し出される彼女の手・・・
「快斗、これからお隣さんだね。隣が快斗でよかった!」
"知らない人ばかりで不安だったんだけどおかげで安心したよ"と笑ってくれた。
俺も自然に笑顔になり、重ねた手に心が温かくなるのを感じていた。
「あぁ、宜しくな栞」
「うん!」
そんなやり取りを見ていたクラスの男共に、痛いほどの羨むような視線を貰っていたけど、幸せ絶頂の今の俺にそんなものが怖いわけもなく。
ちょっとした優越感に浸りながら最初の授業は始まった