コナン&まじ快
□驚きの転入生
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「ねえねえ快斗!今日うちのクラスに転入生来るみたいだよ!」
「っせーな青子!耳元で騒ぐんじゃねーよ!んで・・・転入生?また随分変な時期だな・・・で?」
「何よ・・・"で"って・・・」
「転入生だよ!男?女?やっぱ俺としてはさぁ、綺麗な女の子だといいなーとか!」
「っもう!このバ快斗!」
新学期がはじまってまだ一ヶ月・・・
このクラスに人が入るとすれば、俺の隣以外空いている席はないから間違いなく俺の隣になる。
どうせ共に過ごすなら見目麗しい人物がいい・・・
まぁ男だったらどっちでもいいけど。
なんて思いながら、今学期始まってからずっと空席だった隣の机を見つめていた。
暫くしてチャイムが鳴り、担任の先生が入ってくる。
ガヤガヤとしていた教室内が静かになり、教師の声が響いた
「おはよう御座います。今日はまず皆さんにこのクラスに入る事になった生徒を紹介します
どうぞ、入って藤吉さん」
「はい」
俺は一瞬耳を疑った・・・先生が口にしたその苗字には聞き覚えがあったからだ。
それに何より、たった一言聞こえただけだけれど、その声に記憶が揺さぶられる感覚・・・
まさかと思い入り口を凝視すると、戸がガラリと開かれそこに覗いた黒髪に整った容姿
あまりに予想外の事に時間が止まったような感覚に陥り、動く事が出来なかった
クラスの男子生徒がザワザワと彼女の事で騒いでいたようだが、それを気にしていられる余裕は無く・・・
その人物は教卓の前に着くと、綺麗に一礼して声を張った・・・
「Guter Morgen!初めまして、今日からこのクラスにお世話になります"藤吉栞"と申します。
本来4月からお世話になる予定でしたが、最近帰国したばかりでバタバタしていて今月になってしまいました。
宜しくお願いしま「「っ、栞!?」」・・・え?」
俺と同じ事を思っていたのはもう一人いたようで、青子も同時に声を上げ立ち上がっていた。
言葉をさえぎられたからか名前を呼ばれたからか・・・恐らく両方だろう。
キョトンとした表情で俺達を見ていた栞は、その声の主が俺たちだと分かると、とても嬉しそうな表情に変わった