コナン&まじ快

□思いがけぬ再開と近くなった距離
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「被害にあったのはこちらの彼女です」

「そうですか、災難でしたね。怪我はありませんでしたか?」

「あ、はい大丈夫です!」

「もしかしたら再度お話を伺うかもしれませんので、これに連絡先をお願いできますか?」

「分かりました」



青子は手渡されたメモ帳へと住所や名前、電話番号などを書き込んでいく。

それを警官へと戻すと、念の為と俺も連絡先を記載する羽目になった。



「貴方もお願いできますか?」

「あぁ、はい」



引き続き栞の手元へと渡されたメモ帳。

記入されたそれを警官は確認すると、栞へと敬礼を一つして"ご協力有難う御座いました"と延べ去っていった。

なんというかあっという間の出来事で、現実味を帯びない感覚に呆けていたが青子の声によって意識が引き戻された。



「あ、あの!有難う御座いました!お怪我ありませんでしたか?」

「えぇ、大丈夫。貴方も怪我がなくて良かった。あ、はいこれ」

「すみません、助かりました」



手渡された鞄を嬉しそうに抱きしめる青子に、俺はハッとして自分の手元にある鞄を栞へと返すべく声をかける。



「あ、これ・・・」

「そうだった忘れてた!ごめんなさいね、いきなり鞄を預けてしまって」

「それは別に全然!ってか凄かった、何かやってるんですか?」

「ん?あぁ護身術程度にちょっとね」



なんて、鞄を受け取りながら照れたように笑ってはいるけど・・・



(護身術程度じゃねぇよ・・・あれは・・・)



栞には驚かされてばかりだ、折角ここで合えたのだし話していたい気はするのだがなんと言って良いものか頭を悩ませる。

が、それは青子の一言によって簡単に片付けられてしまった。



「あの、何かお礼をさせて下さい!」

「え?そんな大した事をした訳じゃないから気にしないで?」

「でも・・・」



このまま傍観していれば恐らく折れるのは青子だ。

折角のチャンスを逃してたまるかと、俺は栞から断りの言葉が出る前に口を開いた。
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