コナン&まじ快

□快斗&KID誕生日企画
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このバカップル!



「ねぇ快斗、チョコアイス一口頂戴?」

「おー、ほれ。栞のカフェモカもくれよ」

「勿論!はい、どうぞ」

「サンキュ!」



気候もだいぶ暑くなって来た学校帰り、視界に飛び込んできたのは有名なアイスクリームショップのチェーン店。

たまらず店に飛び込んで、冷たいアイスクリームを手にまた帰路を歩く。

横を歩く栞のアイスを一口かじり、栞もまた俺のアイスを一口頬張る。

貰ったアイスが美味しかったのもそうだが、間接キスのようなそれに嬉しくなって、たまらず栞の頬へとキスを落とした。

突然のキスにほんのりと頬を染める栞、はにかんだ顔が可愛くて、俺まで口もとが緩んでしまう・・・までは良かったのだが。



「こんの・・・バ快斗ー!!!」

「んなっ、いってーな青子何しやがんだ!!」

「か、快斗大丈夫?」



突如後ろから振りかかる罵倒と鈍い痛みに声を上げる。

そういや青子も一緒にいたんだった、なんて今更ながらに思い出した。

痛む頭を抑えながら青子を睨んでいたが、横から伸びてきた栞の手に撫でられれば簡単に気分は浮上する。



「大丈夫大丈夫、栞が撫でてくれたから元気でた!」

「そう?ならいいんだけど・・・」

「栞優しい!大好き!」



その細い体を抱きしめれば栞も背中に腕を回してくれて、お互いの体温を確かめ合いそのまま唇を合わせるのがいつもの俺達。

けれど今日に限って、もう少しで唇が触れそうと言ったところで邪魔が入った。



「ちょっと二人共!往来で何してるのよ!!」

「え?あ、ごめん青子、つい・・・」

「ったく邪魔すんなよもうちょっとだったのに!」

「何がもうちょっとよ!恥ずかしいと思わないの!?公衆の面前でイチャイチャしすぎよバ快斗!」



なんて言われても。

栞が可愛すぎるのがいけない。ちょっとした仕草も、俺と楽しそうに話す声も、可愛くて可愛くて仕方がない。

学校でも、周りからはいろいろ言われるが気にしてたらキリがない。

ただでさえ一緒に居られる時間なんて限られているのだから、この時間を大切にしたっていいだろ?

けどこれ以上ベタベタして青子からの攻撃を食らうのも嫌だ。

仕方なく栞と肩を並べて歩みだせば、いつの間にか絡まる腕。

もはや栞も無意識だろう。それに嬉しくなって顔を緩ませながら食べたアイスは一際甘かった。

分かれ道まで来ても、その温もりが無くなるのが寂しくてなかなか離れないないのもいつもの事で。



「はぁ・・・また明日まで会えねぇのか・・・俺、帰りたくないんだけど・・・」

「私もだよ快斗、家に帰っても一人なんだもん。快斗が居ないと寂しいよ」



そう悲しそうな顔をする栞を堪らずぎゅっと抱きしめる。

栞も名残惜しそうに俺のシャツを握りしめ、胸に擦り寄ってくるもんだから余計に離したくなくなっちまう。

あぁもう、このまま時間が止まればいいのに、なんて考えてしまうのも仕方がない。

青子がげんなりした様子でこっちを見ている気がするが、まぁ気にしないでおこうとは思うのだが・・・

栞と分かれる前にせめてキスをと顔を近づければ、またその怒号に邪魔されるのだ。




(栞・・・)

(・・・快斗)

(っ、いいかげんにしなさーい!!)




Special Thanks 七虹架様
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