コナン&まじ快
□ガールズトークと加速する二人の温度
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「そーいや蘭はどうなのよ!気になる人とか居ない訳!?」
「んー、今のところないかなぁ。園子はいいわよねー、京極さんがいるもん」
「園子の想い人か・・・一度会ってみたいかも」
「私のことはいいのよ!それより栞よ!」
「・・・私?」
「江古田の彼とはどうなのよ!」
私の方に話をふられるのはともかく・・・
確かに快斗とはよく一緒に出かけるし、家にも頻繁に遊びに来る。
まぁお互いのもう一つの顔を知っているだけに、"ただの友人"と言う関係では収まらないのは確かだが。
「快斗?何でそこで快斗の話になるかな」
「あんた達よく一緒に出かけてんじゃないの!絶対アンタに脈ありよ!」
「新一も全然戻ってこないしねぇ、そのうちその人に栞取られちゃうんだから」
「・・・って言うか、私彼氏いるからそれは無いかな」
その途端だ。
突然固まったかのごとく動かなくなる二人に首を傾げる。
なんかおかしな事を言っただろうかと考えるが、そういう訳ではなかったようで・・・
次の瞬間、二人の剣幕に焦るのは私の方だった。
「「ちょっと栞どういう事!?」」
「な・・・何が?」
「私栞に彼氏いるなんて聞いてないよ!」
「私だって初耳よ!」
「あぁ、だって言ってないもの」
「「何で言わないのよ!!」」
「取り敢えず落ち着こうか二人共・・・」
勢いに任せてデーブルに乗り出す二人を宥めるが、彼女らの興奮を鎮める事は叶わなくて・・・
まぁ彼氏が出来たのであれば本来、幼馴染の彼女たちにはまっ先に報告するところではあるのだが、状況や相手が相手なだけに未だ伝えてなかった。
相手は現在小学生であるし、まぁ中身は新一なのだが。
ただ、少し前に行った旅行で・・・少々思うところがあり、自分から言うことはしないが、それから先そういう事を聞かれれば、事実を告げようと心に決めていた。
「それでそれで!どんな人なのよ!」
「私も気になる!ねぇ聞かせてよ栞!」
「分かった、分かったから取り敢えず座って!」
二人を座らせ改めて向き直る。
さてどうしたものか、すんなり相手の名前を伝えるのもいいが、なんとも悪戯心が働いてしまう。
当人を目の前にした二人がどんな反応をしてくれるかと、あえて話題を引き伸ばすことにする。
こういう場合、率先して話題を盛り上げるのは決まって園子だ。
話題に乗りながらも片手を上げてウェイターを呼び、これから来る人物へのオーダーも忘れずに。