コナン&まじ快

□Happy Valentine
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2月・・・街はあと数日後に来るイベント色に染まり、何処彼処から甘い香りが漂ってくる。

その当日を心待ちにする女性達は暖かい笑みに溢れている。

そしてそれは当然自分やその周りの人達もそうなわけで・・・

園子の"美味しいチョコケーキの作り方教えて!"という頼みごとに、蘭まで加えて私の自宅でケーキ作りに勤しんでいる。



「ねぇねぇところでさぁ!栞は誰に本命チョコあげんのよ!」

「あ、私も気になる!栞誰に上げるの?」

「んー、別に本命っていう感覚では誰にって訳でもないかなぁ?」



なんて誤魔化してはみるが内心ドキリとした。

あげたい人は決まってはいるのだが、なんとも恥ずかしくてこういう会話は苦手だ。

とぼけたように首をひねっていると、園子が持っていたボウルを置き詰め寄ってきた。



「なーに言ってんのよ!あんたそんな事言ってホントは内心決まってたりすんじゃないのー?」

「栞、新一にはあげないの?」

「当日居るかどうかもわからないしねぇ?普通のチョコなら取っとけばいいんだろうけどこれは生ものだしなぁ・・・」

「ならあんたの学校のほら、なんてったっけ!ちょっと新一君に似た感じの!」

「あぁ快斗?いい友達だよ?」



なんて手元の卵白を必死に泡立てていると、思いもしなかった台詞が飛んできた。



「って事は何!?あんたまさかあの大阪の彼が本命なの!?」

「え、栞服部君の事好きだったの!?」

「いやいやちょっと待て何でそうなる!てか平次には和葉が居るじゃん!」



と否定したら二人に大きな溜息をつかれた。
え、なんで?
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