コナン&まじ快

□西の探偵と尋ね人
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「邪魔するでー」

「あれ?服部君大阪に帰ったんじゃ・・・」

「そのつもりやったんやけどな・・・、せや、あのボウズ少しはよおなったか?」

「ううん、完全に寝込んじゃってる・・・」



工藤との推理勝負を終えた翌日、俺は再度あの探偵事務所に来とった。

一番の目的を果たせた所為で、危うくもう一つの目的を忘れたまま新幹線に乗ってまうとこや・・・

慌てて引き返して今に至るっちゅーわけで・・・



「それよか姉ちゃんに聞きたい事あってなぁ」

「え、何?」

「工藤にも会うたし帰るかって言いたいとこなんやけど・・・今回こっち来たんはもう一つ理由があってな。
 ちょお人探しとって、ここいらで有名な剣術道場とかあったら教えて欲しいんや」

「剣術道場ねぇ・・・空手ならいくつか知ってるんだけど・・・」



大阪から工藤新一に会いに東京まで来たんは本当やった。

せやけど、どうせ東京に行くんならもう一人探したい奴がおった。

俺が小3の時、剣道の全国大会で唯一負けた相手・・・団体での男女混合戦やったから性別も分からんけど、俺を負かすほどの奴や。

十中八九男やと思っとる。女に負けたやなんてあり得へんし、信じとお無いからな!

覚えとるのは東京代表やっちゅう事と苗字だけ、ただそんだけ強い奴なら、間違いなく翌年の大会にも出てくる思っとったのに、次の年も、その次の年もそいつが姿を現すことあらへんかった。

"次会うたらリベンジしたる!"、そう決めた俺の目標は8年たった今でもまだ果たされてへん。

こんだけ待っても大会には顔出さんのやから、自分から探さん限り見つからんやろ・・・

もしかしたら事故やなんかで剣道を辞めてもうたとかも考えた。けど、それならそれで事実を知らんと気持ち悪い。



「あぁそうだ、剣術なら栞に聞いた方がいいかな」

「・・・栞?栞っちゅーたらあれか、昨日アンタより先に訪ねたけど留守で会えへんかった姉ちゃんか?」

「そうそう。栞昔剣道場通ってたから、私よりは分かると思うよ?
 ちょっと連絡してみるから待っててくれる?」

「すまんけど頼むわ」



一つ頷き電話に手をかければ、そう何度もコール音が響く事なく相手が出たようで姉ちゃんが話し始める。

俺はその栞っちゅー奴がどんな奴やろ思いながらその会話を聞いとった。

どうやら了承が得られたようで、5分くらいで来てくれる言う事で待たせてもらっとる間に、昨日鈴木っちゅー女から聞いとったその女の事を思い出す。

確か工藤の女で最近までロスに棲んどった帰国子女、まさか剣道やっとったとは思わんかったけどな。

うだうだ考えとったら5分なんてすぐで、インターホンの音が耳に届いた。

姉ちゃんがドア開けて入って来よった女・・・

こらまた随分な美人さんが尋ねてきたもんや、依頼人か?そう思っとったら毛利の姉ちゃんが声をかけ、呼んだ名前に驚いた。
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