コナン&まじ快

□幼馴染から変わった雨の日
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「・・・はぁ・・・・」



外はしとしとと雨が降っている。

毛利探偵事務所の応接用ソファーに深く腰掛け、窓にあたる雨粒を見ながら考えるのは栞の事・・・

なかなか会う事の出来ない今の俺達の距離。

こんな身体になる前は毎日のように会って同じ時間を過ごした。

会いたくなるのはいつもの事だが、こんな雨の日に特に用もなくいると、無性に会いたくてたまらなくなる。

ぼーっとしながら頻繁につく溜息が部屋に響く。

暇なのだから栞の家に行こうか、なんて言いたい所ではあるのだが、運悪く留守番を頼まれたため事務所から出る事が出来なかった。

一人でポツンとただ座っている・・・

室内に響くのも俺の溜息と雨音だけ・・・

おっちゃんは麻雀、蘭は空手の地区大会。

二人とも帰りは夜になると言っていた。



「・・・栞に・・・会いてぇな・・・」



二人とも泊まりの用で帰ってこないのであれば、栞の家に預けられたりと会う口実が出来るのに・・・

もどかしかった・・・

頻繁に電話で話すことはあっても、やはり傍で栞の存在を感じたい。

学校が違う所為で蘭から栞の様子を聞くことも出来ない。

何より、俺をこうまで不安にさせている奴が気になって仕方がない・・・

俺が会えない間も、毎日のように学校で時間を共にしている黒羽快斗・・・

俺の今までいた位置に、すっぽりと嵌ってしまったようなアイツが羨ましかった。

こうしている間にも、黒羽に栞を取られてしまいそうな気がして怖かったんだ・・・

こんな事なら、さっさと栞に告白でもして繋ぎ止めておけばよかったのにと。

たまらなくなってソファに寝転がり歯を食いしばる。

その時だ・・・

ドアの外からコツコツと階段を上る音が聞こえてくる。

そして足音が止まったと同時に聞こえたインターホン。



「はーい!」



子供っぽく返事を返しドアを開けに走る。

おっちゃんに依頼人だろうか・・・なんて思い開けたドア。

その先にいた人物に、俺は嬉しくなった・・・



「こんにちはコナン君、遊びにきちゃった!」

「・・・っ栞!」

「その呼び方って事は小五郎さんも蘭も居ないのね・・・って、新一・・・?」
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