コナン&まじ快
□傷だらけの告白
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(・・・なんでそんな顔してんだよ・・・なぁ笑ってくれよ、栞・・・)
白い白い空間・・・
俺と目の前の栞の二人きり・・・他には何も無い、何も見えない・・・
目の前にいる栞に触れたいのに体を動かす事ができない・・・
栞は俺を見る事無く俯いて泣いている。
なぁ・・・なんで泣いてんだ?誰がお前を泣かした?
俺に言えよ、とっちめてやっから・・・
そういや栞が泣いてんのなんて初めてだ・・・
(快斗・・・快斗、快斗・・・・)
何だよ、俺はここに居るだろ?
泣き止めよ栞、俺はそんな悲しそうな栞は見たくねぇよ・・・
その涙を拭ってやりてぇのに、なんで俺の体は動かねぇんだ・・・
肩がいてぇ・・・あぁ、そういえば俺撃たれたんだっけ・・・
そうか、これは夢の中か・・・
じゃあ何故栞は泣いてる?
何がオメーをそんなに悲しませてんだ・・・
(目を開けて・・・お願い、快斗・・・)
あぁ、そうか、俺の所為だったのか・・・
俺が撃たれて起きねぇから、栞は心配して泣いてくれたのか・・・
俺が起きない事でオメーをそんな顔にさせるほど、俺は栞の中で悪くねぇ存在になってた?
だけどこれは夢な訳で・・・俺の願望?それとも本当・・・?
どちらにしろこれ以上栞の泣き顔なんて見たくねぇから、起きるよ・・・
目が覚めたら笑ってくれよ栞。
そーいや俺今何処にいんのかな・・・起きて檻の中とかだったら笑っちまう
手があったけぇ・・・近くに誰かいんのか・・・?
重い瞼をゆっくりと開くと、視界に広がったのは温かく柔らかい光だった・・・