・長い夢
□愛おしさ増加
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携帯が震えた
こんな夜中に誰だよ、と心の中で
叫びながら
重い口調で電話に出る
千「もしもし!にっしー!」
「ん、何」
千「今から私の家着て!」
「え、俺には◎が居るから
いくら千晃でも無理だよ・・・」
千「その◎が大変なの!」
おお、俺の姫が大変なのか
そうなったら
夜中だとしてもチャリ飛ばす以外
どうすればいいわけ?
冷たい風を体に感じて
千晃の家に向かう
千「あ、来た」
「どうしたの、」
千「驚かないでね」
「え、何何」
千「いいから、ちゃんと見て」
ドアを開けた
その瞬間、すやすやと眠る小さな女の子
「、可愛い」
千「◎なの」
「・・・え?」
千「昨日から、熱っぽいって言って
今日病院に行って
さっき私の家で薬飲んだら
こんな姿になっちゃって・・・」
「何そのメルヘンチックなお話!!」
千「本当なんだってば!!」
よく見ると
長いまつげとか
ブッカブッカの服も
◎で。
「・・・どうすればいいの、これ」
千「とりあえず、メンバー呼ぼうかな」
「みんなスケジュールで
疲れてるから、せめて明日にしよ」
千「今日はどうすんの?」
「このまんま寝かせておいちゃダメかな
明日の朝、俺すぐまたここ来るから」
千「分かった、」
大変な事になった
驚くよりも
まだ夢を見ているような
そんな不思議な感じ。