・お題 

□ただ、甘く切なく
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今日、友達が両想いになった



千「あ、りがとぉっ、」

『よかったねっ、っうぇーん!』


千「◎まで泣かないでよぉ!」



4年間、私も彼女の恋を応援した

自分が同じ気持ちになったようだ


(でも今日からは一人で帰るのか)





いつもは明日こそ告う!って

言いながら、割り勘して

屋台のおでん屋で恋バナしてたのにな。





「っわ!こんな所でなんで座ってんだよ」

『っ、直也こそなんで、』



「今日早く仕事上がったからさ」

『っう、さっさと帰れ!』




「何泣いてるんだよ」

『千晃が両想いになったの』



「おっ、とうとう西島とか!」

『うん、』



「・・・で?なんでお前が泣いてんの」

『だって』




千晃を

取られた感じがしてなんて言えない

うれし涙なんて言ったら笑われる




一瞬目の前が暗くなった

唇には微かな温度




『っ/』

「ん、帰ろ」



ちょっと笑って

差しだされた大きな手は

全てを知っているようで




『直也』

「なーにー?」



『、大好き』

「なんだいきなり/」



最近感じなかった愛を感じて。








ただ、甘く切なく






そのキスだけ唇に残って。

(久しぶりの君の温度を感じて)




END











 

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