・お題
□初恋は叶わない、ジンクスさえも憎い
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『光啓、』
「ちょっと、んっ・・・」
あいつより早く好きになれば
僕は君の一番になれた?
「終わろう?この関係」
『こんな印、付けておいて?』
何度も何度も
君の一番になろうとして
君を離したくなくて
同じ場所に印を付けては
君を抱いた
隆「日高ー?」
「どうした?」
隆「俺、◎と別れたんだ」
儚い笑顔は全てを知っているようで
それでも君を愛する気持ちは
止まらなくて。
あいつとでも別れれば
僕は君の一番だ
「◎・・・?」
『ごめんなさい、』
どうして涙する
嬉しすぎて?
違うよね
『やっぱり隆弘無しでは
私、無理みたい』
愛する人を失ったからだよね
「最初から本気じゃなかったし」
汚すように笑った僕に、君は泣き
笑顔でさよならと告げ、
僕の目の前から去って行った
初恋は叶わない、ジンクスさえも憎い
初めから本気になんて
なれなければ良かったのに。
END