・お題 

□馬鹿で結構です。だから、隣にいさせて下さい。
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『ひーだか』

「先生を呼び捨てで呼ばない」


『え、じゃぁだっちゃん』

「あだ名も。日高先生だろ?」



プリントに通していた目を

私の方に向けて

少し不機嫌そうに言う




だって、構って欲しい

昨日だって泊まりに来た癖に

甘えられて、甘えることが出来なかった




『先生は、

生徒に興味がないんですか』


「当たり前、プリント終わるまで

帰さねぇぞ」




帰れないならそれはそれでいい

だって先生と

一緒に居れるって事でしょ?



図書室の担当の教頭がやってきて

咳払いを一つした。



その合図に先生は頭を下げ

私に、こっそり耳打ちした




「ばーか。構ってほしいなら

プリントやってからじゃねぇと

家で構ってやんねぇぞ?」



『!頑張る!』


教「そこ、静かに」



「◎さん、早く終わらせて。」

『はい!』







馬鹿で結構です。だから、隣にいさせて下さい。






(生徒に興味ないって本当?)

(ばーか、お前だけだよ)



END








 

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