浦田直也
□大人なりのいじめ方ですが
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「、痛い」
『私は、っ、悔しい!』
大きな涙の粒が今にも零れ落ちそう
そして何故僕は壁に思いっきり
腕を押さえつけられてんの?
「理由を聞くから、手離して」
『直也は、宇野ちゃんが好きなの?』
(あ、嫉妬?何、可愛すぎる)
「メンバーとしては、ちょ、んっ」
女の子から襲われるなんて
初めての経験です。
(むしろ貴重な経験でもありますか、)
『私じゃ、足りない?』
「ちょっと待って、理由が分かんない」
『だって、メンバー同士とはいっても
シャツ脱がせて
体密着してる場面みたら
妬くのも当然だよ・・・』
(あ、2010年の唇からロマンチカか)
「ごめんね、あれ終わってから
やっぱりやりすぎたよねって
話になったんだ」
『うん、やりすぎ・・・』
「でも◎で足りないなんて
そんな訳ないよ?」
『ん、』
「まぁ、宇野ちゃんの方が
スタイル的には好みかな」
『ほら、そういう事すぐに言う』
「でも、
全面的に◎には敵わない」
『/なんでそんな恥ずかしいこと、っ/』
「何?俺なんて言ったっけ」
大人なりのいじめ方ですが
(しかし2年も経ってるのに
今妬かれるなんてな)
END