がらくた広場
□もし…
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(注)これは、作者の妄想が詰まってます。
苦手な方は、すぐにお逃げください。
もし、葉乃が猫化したら…ver.政宗
今日の講義もかったるかったなと思いながら、俺は家路に着いていた。
だけど、悪くない気分だぜ。
遡ること30分前―――
忘れ物をしてしまったことに気付いた俺は、最後に入った講義室に取りに戻ると愛しのHoneyが座っていた席に茶色のふわふわの毛をした猫がゴロンと横たわっていた。
ちなみに、愛しのHoneyとは俺のDestiny。つまり、彼女だ。
少しツンケンしてるが、たまに見せる照れた顔がメチャクチャCuteだ、という感じでとりあえず俺は葉乃溺愛している。
葉乃を泣かせる奴がいたら、相手が誰であろうが関係ねえ。徹底的にボコボコにするまでだ。
たまにうっとうしいと言われて殴られることもあるが、それはHoneyの愛情表現だと受け取っている。殴られたら、すかさず俺が反撃する。ちょっと深くキスするだけで、顔を真っ赤にさせて、潤んだ目で「政宗のばか」って言ってくる。あの顔は反則だ。そんな目で見られたら、襲いたくなる。
とまあ、Honeyは可愛い。
この可愛さは言い尽くせねえな。
そんな、葉乃の座っていた席に一匹の猫。
葉乃が、猫を飼っているという話を聞いた事は一度もなかったから少し不審に思った。
が、無類の猫好きの俺は猫をそっと抱いて教室から出ていった。
(この毛色、Honeyの髪の色に似てるな…)
ふわふわの毛を撫で撫でしながら、校門を出ていった。
そして、冒頭に戻る。
高級マンションの最上階にある自宅に戻った俺。
時間は夕食時。
猫は何を食べるのかと考え、自分の夕食そっちのけで猫に食べさせる物を探し始めた。
冷蔵庫を開けたり閉めたり。
引き出しを開けたり閉めたり。
見つけたツナ缶とサバ缶で適当に猫飯を完成させた。
ソファーに寝かせていた猫は、まだ眼を閉じて夢の世界を楽しんでいるようだった。
無理やり起すのも可哀そうだと思い、部活で流した汗を落とそうと風呂に入ることにした。
風呂から上がると、猫は目を覚ましていた。
「Good morning, kitty. 」
俺が挨拶をすると、猫はビクッとして逃げ出そうとした。
が、目の前でチラつかせた猫飯を見て逃走をやめたようだった。相当お腹がすいていた様子で、ご飯が目の前に置かれた瞬間に飛びついてガツガツ食べてた。食意地がある所も葉乃そっくり。みればみるほど、Honeyに見えてしまう俺は重症か??
ちなみに、俺も簡単に作った夕食を一緒に食べ始めた。
それから、今日の部活で幸村と暴れすぎたかで目がショボショボしてきた。そこで俺は早めに寝ることにした。
猫も一緒に寝ればいいな、と考え猫をヒョイと抱えてギュッと抱きしめて寝た。
猫はかなり長い間俺の腕の中で暴れていたが、耳にフゥと息を吹きかけたら
「フニャッ!」
と可愛らしい声を出して大人しくなった。
そういや、Honeyも耳弱かったな。今度、耳舐めてやろ。どんな反応するか楽しみだ。
そんなことを考えながら、俺は目を閉じて、闇の中に入っていった。
次の朝――――
昨日いた猫のフワフワさの感覚が手元から無くなっていた。その代わり、Honeyの柔らかい匂いが鼻に届いてくる。
俺は目を閉じたまま、匂いの源を引き寄せて抱きしめた。
…俺、何を抱いてんだ??
もちろん猫のはず。だが、感覚が人間っぽい…
目を開けると、俺の胸板に頭をつける形でHoneyが気持ちよさそうに寝ていた。俺は、なんでこんなとこにいるのか?と疑問は浮いたが、気にせずにさっきよりも強く抱きしめた。
片方の手を後頭部に、もう一方は腰に置いてがっちりとホールド。
そして、口を耳元に近づけて一息かけてやると「ぅ、んひぁ。」と、俺の想像通りの反応をして目を覚ました。
「Honey,あんたやっぱり可愛いぜ。」
チュッとリップ音を付けて頬にキスすると真っ赤な顔をして俯いた。
「腰の手、のけてほしいんだけど…。
私が苦手なの知ってるでしょ?」
葉乃は上目遣いで睨んできた。これは、グハッとくるな。
もう、我慢できねえな。
「Ha,それは無理な相談だぜ。
…そいや、今日はお互い講義無かったよな?1日中たっぷり可愛がってやるぜ。
You see?」
そう言って俺は、後頭部においていた手を葉乃の顎に持っていって、顔を近づけ今度は、唇に深くキス。
「フッ、ンァ…。ちょ、今、朝なんだかr…」
「時間はたっぷりあるんだ、気にすんな。」
「そういう問題じゃないでしょー!
や、は離せ、このばか宗ええええ!!」
おわれ.