(*BL*)銀魂短編

□ある雪の降る夜
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side:土方



今日はクリスマスだからと

いきなり近藤さんに
休日を貰った。


















クリスマスだからこそ
浮かれないで
警備をすべきだと思うのだが、

中々近藤さんには伝わらず…


結局休むことになってしまった。


「……はぁ」


何でキリストの誕生日だからって
仕事を休ませるのか…

俺は誰かと会うような
予定も入ってねぇから
休日はもらっても
暇になるから嫌だし…


逆に仕事してたいぐらいだ…



そう思っていたら

不意に後ろから声がした。



「あ、大串君じゃん」



「万事屋…」


暇な日に外に出れば
毎回こうなるのも嫌だったんだ…


「何?大串君一人?クリスマスに?…まさか待ち合わせ?」


「待ち合わせする奴なんざいねーよ」


「…意外。大串君モテモテだと思ってた。」


「…………。」


外れてはねぇんだけどな。
バレンタインには
大量のチョコが届いたし

巡回中には告白されるし

しかも
何故か男からが多いし。

「大串君が仲間だったなんてなー、まぁモテない者同士仲良くしようぜ。」

「残念だがモテねぇ訳じゃねーし、テメェと仲良くなんて考えられねぇ。」

「…マジでか」

「じゃあな。テメェに構ってる暇はねぇ。」

「休日なのに?」

「!!?」

何で俺が休日って事…ッ!!

「総一郎クンが言ってた」

「………」

あいつはどうして
知らせなくて良い奴に
そう言う無駄な事教えるんだ。

「なぁ、予定が無ぇなら俺と映画行かねえ?」

「映画ぁ?」

「そ!『エイリアンvsやくざU』なんだけど!!…どう?」

−−ピクッ


エイリアンvsやくざUだと…?

あれはUが出るなんて
聞いてねぇぞ…!?

「今日試写会すんだってさ!!、で、上手い具合に出来たら実際に外で映画するらしいから、こんなに早くは中々見れねぇぜ?」

……なん…だと…ッ!!!!!


「…い、行って…良いのかよ…そんな…」

「映画館でバイトしてる奴に知り合いがいて、そいつに頼んだら今日見せてもらえるって…、、別にお前が増えたところで問題無ぇよ」

……………………!!

「ほ、本当か!?」

俺はついつい
万事屋の手を握った。


 
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