(*BL*)銀魂長編〜涙花〜

□第九話/哀れみなんかじゃ
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side:銀時

ファミレスから土方と再開を果たした



『記憶喪失』


その言葉が頭から離れない。



でも…
記憶喪失なんてしょうがない。

攘夷戦争の時には

天人の薬のせいで記憶を失う。
なんて事は数多かった。

それ以外にも
仲間が死んだ精神的ショックや、

戦いの最中に頭に衝撃を受け
記憶を失うものもいた。


はっきり言って

自分の存在を忘れらるのは慣れた



そう思ってた


なのに、何故土方に
忘れられた時は別だったんだろう

仲間に忘れられた時は

『そうか。』と直ぐに納得する。
その程度のものだったのに。




………もしかして前は
攘夷戦争で、自分に精一杯だったゆえに、仲間の事なんか
気にしてられなかったのかもしれない。

…それでも

そんな状況でも



俺は幸せだったのだけれど。







…今考えれば、

俺は良くここまで
幸せになったと思う。

最初は1人。
気がつけば周りには
機械の残骸や森が広がって居て。

自分は『坂田銀時』。

それ以外は
何も知らなかった。


俺はその状況下で森に迷い込み



歩けば、
綺麗な村が広がっていた。


 
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