短編

□おまけ
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 番外 みんなの悩み
先代の死が、愛してくれない。―「私・死」
生が、振り向いてくれない。 ―「僕・先代の死」
先代の生が、愛してくれない。―「私・生」
死が、振り向いてくれない。 ―「俺・先代の生」

これは、生と死が紡ぐ、苦く切ない物語。

彼女(あいつ)のせいで、私は死んだ。それが・・・無念。  ―「少女・わたし」
大人の圧力に負けて、私は良い子のふりをして、殺された。―「彼女(あいつ)」
彼に好きだと言ってほしかったのに・・・少女のせいで。  ―「私・あたし」
生前仲が良かったあの子が死んだのは、僕のせい?    ―「僕・彼」

これは、魔女と死神の執念深い恨みの、残酷な物語。

死にたくなかった、喧嘩で負けて泣いた男の子が好きだったから。   ―「彼女」
彼女の恨みは、あれじゃ晴らしたとは言えないと思ってる。      ―「俺」
少女を殺そうとした訳ではなかったのに、恨んだ部下に殺されるなんて。―「上司・あいつ」

これは、一人の少女を取り巻く、二人の殺し屋の物語。

我は、死者の運命を決めるのは・・・嫌だ。 ―「我」

これは、神と呼ばれし存在でありながら悩む死人の物語。

そしてこれらは死してなおも人を愛した、美しく気高く悩みを抱えた

―人間たちの物語。
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