じゃに関連

□玩具物語
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「知念くん」

「んー…あ、りゅーたろー」


にこっという効果音がつきそうなほどに笑う

いつからかな、俺が貴方を好きになったのは


「あーりーおーかーくん!」

「ばっ、ちょ…高木!」


やめて。

そんな顔しないで

知念くんは恋人同士であるだいちゃんと高木くんを辛そうにじっと見つめる

知ってるよ、なんで知念くんがそんな顔をするのか


「だいちゃん…」


その肉厚のある唇から絞り出された名前はすぐに空気へと蒸発され、だいちゃんに届くことは、きっと…ない

それに知念くんはわかってる

自分に見込みがなくて告げて向こうを困らすだけだって

俺だってわかってるよ

だから、こうして知念くんがだいちゃんにするように俺も知念くんと友達≠ナいる

それがメンバーとしても気まずくならないから


「ちーねん!」


きっとだいちゃんはおばかで鈍感だから気付いてない

「なーにっ?」

でも高木くんはきっと気付いてる

知念だって高木くんが気付いてるのはわかってるはずなのに

それでも略奪をしようとはしない


「ゆーやんも行こうよ!」


逆に気を遣ってる

知念くんは…どうしたいんだろ
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