短編
□プレゼントは値段じゃなくて気持ち…やっぱ値段だな。
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11月3日。
世間で言う文化の日である。
そして…
プレゼントは値段じゃなくて気持ち…やっぱ値段だな。
「神楽ちゃん!おはよう!」
朝起きた。
いつものように台所で新八が朝ごはんを作ってた。
『おはようアル…ふぁ…。』
ソファに座っていると、銀ちゃんが部屋から出てきて私を見るなりハッと何か思い出したような顔をした。
でもそれはすぐにいつものようなだらけた顔に戻ったので気にしなかった。
『おはようアル銀ちゃん。』
「おー。」
私と反対のソファに座って鼻をほじくりながらテレビの中の結野アナを見ている。
すると新八がテーブルにご飯を並べていった。
「今日神楽ちゃんの誕生日だね。おめでとう!」
『ありがとうアル!』
新八がこちらを見てにっこりと笑う。
そうだったネ!
今日は私の誕生日アル!
「お祝いにケーキでも焼こうか。」
『やったネ!私酢昆布ケーキがいいヨ!』
「いや、ないでしょ。」
こんな会話の間、銀ちゃんはずっとご飯を食べていた。
ふと思った。
銀ちゃんはプレゼントくれないのかな?
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