短編

□実らぬ想い
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一回目の告白の返事は、

「大きくなったらな」




二回目の告白の返事は、

「お子ちゃまには、まだ早い」




三回目の告白の返事は、

「あと二、三年経ったらな」




四回目の告白の返事は、

「年下には興味ないから」











恋人になれる可能性すら潰されて、私の十数年に渡り育て上げてきた恋の蕾は、実ることなく枝ごとへし折られてしまった。








「興味ないか…」







そうだよね、五つも離れてるんだもんね…。所詮ガキはいつまで経ってもガキでしかないんだ。




何当たり前のことで落ち込んでるんだろ…、不毛な恋だって分かってたのに心のどこかで期待してた。





だって、シャチ兄ちゃんの言葉を信じてたから。











馬鹿みたいだって思われても、気まぐれな言葉だったと言われても、それに縋り付くしか私にはなす術がなかったんだ。






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