たからもの。

□花に恋した男
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それから1日後・・・

「まだ、咲いてねぇ・・・」

2日後・・・

「今日も咲いてねぇ・・・」

3日後・・・

「咲いてねぇ・・・」





はぁ、

「一体、いつになったら咲くんだ?」

「どうしたんですか?お父さん?」

「あっいや、なんでもねぇ」

「悟空さ、最近変だべ!」

「そうですよ」

「そうかぁ?ともかくオラは平気だから」




また、明日も確認してみよう


どうしてもあの植物の花がみてぇ!














その次の日の天気は大荒れだった

雨がザーッと降って風はごうごうとなっていた

「こんなひでぇ天気は初めてだべ、これじゃ外へは出られないだな〜・・・ん?」

チチは外に出て行こうとする悟空を見つけた

「悟空さ、どこ行くだ?」

「いっ!?ちょっと外に」

「いくら悟空さでも危ねぇから外出ちゃだめだ!」

「えぇっ!?そりゃねーぞチチーっ!」

「だめだ、だめだ!修業は今日は休むだよ」

「うー・・・」

あのつぼみ、吹っ飛ばされてねぇかな・・・心配だ

「悟空さ・・・まさか、浮気とかしてねぇよな。最近悟空さの行動が怪し過ぎるだよ」

「浮気ってなn「ほかの女好きになるってことだべっ!!」・・・(汗)そんなことはねーぞ」

「やっぱり怪しいだ・・・悟空さは恋愛にとびっきし鈍感だけんど、一応男だからな・・・」

「だから、オラは」

「近くに花のように綺麗な女性がいたらどうなるか・・・はぁ」


ドクンッ

なんなんだ今の!?なんでオラはそんなにドキッてなってんだ?オラは浮気してねぇぞ


「お母さん、花瓶の花が」

「ん、花がどうしただ?あっ、枯れてきてるだな」


ドクンッ

また、だ・・・どうしたんだ?オラおかしくなっちまったのか?

「新しい花買わないきゃな〜」


ドクンッ


っ!?もしかして【花】って言葉が関係してるのか?花と言えばあのつぼみをつけた・・・

ドクンドクンッ

だめだ!顔があちい!心臓もドキドキうるさくてあまり考えられねぇ!


「悟空さ?悟空さ!!」

「はっ!!」

「大丈夫ですか?顔真っ赤ですよ!?」

「あっあぁ」

「今日はゆっくり休むだよ」

「・・・そうする」



悟空は自分の部屋へ引き上げて行った

「悟空さ、どこか調子でも悪いんだべか?」
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