novel ss1
□君のもとへ
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自分の弱さに負けそうな時 君に会いたくなるんだ
弱さに負けそうな時ほど 本当に好きな人に逢いたくなる
弱さに負けそうな時だから 本当に好きな人わかる
もう一人でいる事には慣れている
ずっとそうだったのだから今さらそれを辛いとか寂しいとか思ったりはしない
それでも時々
真っ暗な家に帰る時無性に泣きたくなる時がある
月の光もなくどこまでも闇が広がる夜も
このまま闇の中に取り込まれてしまうのではないかと
不安でたまらなくなる時がある
弱さに押し潰されないように
君と過ごした時間を想いながら過ごす
君の笑顔を想いながら夜明けを待つ
ようやく朝が来て、待ち合わせた君が笑顔で「おはよう」と告げてくれた時
ようやくホッとする事が出来る
君の存在が僕を支えてくれる
もしも君が寂しい時はすぐに駆けつけてあげたい
君が本当に逢いたい人が自分ではなかったとしても
不安や寂しさに押し潰されないように側に居てあげたい
少しでも君が必要としてくれるのなら
君が求めているのが自分じゃなくても君の下へ行くよ
今すぐじゃなくてかまわないから
いつか君の心の中に少しでも近づけるように
君のためならなんだってできる
君が大好きだから