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□君に愛
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 待機所でカカシとヤマトがのんびりと休んでいた。
「今日はいい日和ですね〜」などと爺むさい事を言いながら、ヤマトはカカシにお茶を渡す。

「…なによヤマト。爺臭い」
「ひどいなぁ…」

「あ!カカシ先生!ヤマト隊長!」

 ヤマトががっくりと肩を落とすと、背後からよく知った声が聞こえてきた。
カカシが笑顔になって片手を挙げる方向へと、ヤマトも振り向く。

「お久しぶりです」

 爽やかな笑顔でサクラが立っていた。後ろにはサスケとサイも居る。

「珍しいね。三人揃って任務?」
「違いますよ。さっきそこで会ったんです。でも、二人は同じ任務だったんだよね?」
「あぁ…」
「うん」

 サクラが二人を振り向くと、サスケはぶっきらぼうに、サイはいつもの笑顔で答えた。

「へぇ〜。サスケとサイねぇ。フフ…」
「…んだよ」
「べ〜つ〜にぃ〜。ふ〜ん。フフ…」
「…(イラッ)」
「まぁまぁ、とりあえず座りなよ」

ヤマトの一言で、ニマニマと笑うカカシに少しイラッとするサスケも大人しくテーブルに付いた。

「なんか、懐かしいなぁ〜」
「そう?」

テーブルの面々をぐるりと見渡して呟くサクラに、サイが不思議そうに聞く。

「うん。みんなは同じ任務になったりするんだろうけど…」
「サクラは医療忍術のスペシャリストだからね〜」

カカシの言葉にサクラは少し謙遜しながら頷いた。

「時々、みんなと一緒に任務行きたいなって思いますよ」
「じゃあさ、ナルトに頼んでみたら?」

サイがそう言った時だった。

「オレが何だってばよ?」

皆の視線が一斉に待機所の入り口に向けられる。
そこには、入り口の柱に寄りかかりながら腕を組んだナルトが居た。

ナルトはニカッと笑うと、テーブルの方へと近づいてきた。

「みんなで集まってさぁ、ズッルイの。オレも呼んでくれってばよ」

そう言いながらサクラの隣に立つ。

「…あんた、何してんのよ」
「ん〜?サクラちゃんが待機所の方に居るって聞いたからさ。ちょっと会いに来たの」
「サボってないで仕事しなさいよね、火影様」
「え〜。サボってなんかないってばよぉ」
「嘘。書類関係の仕事から逃げてきたんでしょ」
「うぐっ… そ、そうじゃないってばよぉ」
「ふぅ〜ん。なんか変な汗かいてんじゃない?」

「相変わらず仲良いねぇ。お前達」
「本当に。ナルトとサクラは姉弟みだいだね」

カカシがしみじみと呟く。ヤマトもその横で頷いている。

「ちょっ…ヤマト隊長!姉弟って!」

そんなのヤダー!と頭を抱えるナルトの横でサクラは盛大に溜息をつく。

「確かに…出来の悪い弟を持つときっとこんな感じだろうなと思います」
「ひどっ!サクラちゃんまで!弟って…そんなぁ」
「フン、お前は全く成長してねぇんだよ…」
「んだとぉ?!サスケーーー!」
「ナルトとサクラは、姉弟みたいな恋人なんでしょ?」

サイの言葉に、ナルトとサクラは思わず赤面する。

「…ダメかよ」
「いや、二人らしいよね。でさ、恋人と言うからにはちゃんとしてんでしょ?」

ナルトとサクラに嫌な予感がよぎる




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