novel ss1
□星空/sakura
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「あれ?!ナルトじゃなーい!何してんの??」
咄嗟に声をかけていた。
「今、キバの所から帰ってきたとこだってばよ。サクラちゃん、今帰り?」
「うん、そう。もう、くったくたよぉ〜」
二人で歩きながら、ふと空腹感…
せっかくナルトもいるんだし、誘ってみようかな…
「ねぇ、ナルトは明日任務なの?」
「明日は夕方からだってばよ。今日は久しぶりにノンビリしてんだ、俺」
「そう。(よっしゃー!)じゃ時間あるわね。 ちょっとこれから付き合わない?」
「え?」ナルトが一瞬固まったような気がした。
「ちょっとお腹すいちゃって…一緒に軽く食べにいかない?」
「い…行く行く!行きますってば!喜んで!」
何を焦ったのか、ナルトはブンブンと首を縦に振りながら大げさに答える。
なんかその姿が可笑しくてちょっと笑ってしまった。
飲食街の賑やかさから少し離れた小さな店に入った。
ここなら食事をしながらゆっくり話もできるしね。
あまりに楽しかったからつい
「今日は、ナルトに会えてなんかラッキーだったな♪」
なんて本音を言ってしまった。
顔、赤くなってたかも…思わず俯いてしまう
「…俺も、嬉しかったってばよ。…なかなか会えないし」
「そうだよね。全然休み合わないもんね。でも、また一緒にご飯しよっ」
「そうだってばね」
ちらりと時計を見れば、もう2時間くらい経っていた。
もっと一緒に居たいけど…あんまり付き合わせても悪いかな…?
「さて、そろそろ行こうか」「うん。そうだってばね」
二人で店を出て歩き出した途端、ナルトに手を掴まれた。
心拍数が上がる。
「 ………(ドキドキ)」
「 ………っあ あのさ、あのさ、もう少し一緒に散歩しない?」
「 ………(ドキドキ) 」
「 ……ダメ…だってば?」
「 ………クスッ なんか昔のナルトみたいね(笑) いいわよ。明日休みだし 」
ナルトが顔を赤くしながら、誘ってくれた。
私が黙っていると、不安そうな目でそっと私を覗きこむ。
なんだかその仕草が可愛くて、昔のナルトのままみたいだった。
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